オタク社会科見学 DANCE ALIVE HEROES FINAL 2018

いつも通りを心掛けようとしても堂々巡りで、そのスパイラルから永劫抜けられることってないだろうし、グルグルしながらも時間は経つし、それが生きてるってことなのかもなあと思いました。

という話は置いておいて、割と社会科見学には行ってるような気もするんですが、今日はほんとに触れたことの無いゾーン【ストリートダンスバトルのコンテストの決勝戦】に行ってきましたよ。ジェネ及びラグパン動員ですが……。
以下感じたことのメモ。ダンスは見る以外ちっとも知らない人の視点です。

  • 会場内でお酒が飲めるのでお酒飲んでダンス見てガヤ飛ばしてお酒飲んで……みたいなことが出来て新鮮だった
  • ダンスでいうところのバトルフィールドというもの、今回はステージとしてきちんと用意されていたけれど、あれがストリートやクラブで偶発的に起こるのであればなんてドラマチックなんだろうと思った。もちろん用意されてる時もあるんだろうけど、ああいうのがそこかしこで起きてるんだとしたらすげえ面白い。
  • しかも全部即興なんでしょ!? すごいよ……決勝戦とか特にだけどダンスであんなに場が盛り上がるのって単純にすごい
  • そう。普段って煽っても盛り上がっても「鑑賞」だったけど、言葉による煽りも歌もなく、ダンスだけで場が盛り上がるという体験が初めてだった。結構自分的にはセンセーショナルだった
  • 純粋な熱はどこの世界でも最高
  • 主催者の人の「小さい頃から安全にダンスが学べるのは日本だけ」という視点も、普段そんなこと考えたこともなくて、ダンスやってる人たちってLDHの人々にしろどうも自分のような市井の人間からするとどうにも熱量に余りにも差があるな、みなさんなんで人口を増やすことにそこまで重い使命を感じているのだろうと思ってたんだけど、ああそういうことなのか、と腑に落ちた(視野の狭い人間なので)
  • ようやく自担(櫻井翔)の師匠(バーバルさん)を生で拝んだ
  • FANTASTICSくんたち、先週ラクーアの無銭イベも行ったのですが(行ったんかい)みんなバブ……若いきらめきとアツさってぐっとくる……瀬口くんだっただろうか、脚がとてつもなく長い子がいて大樹くんと並んでてかわいかった
  • 世界くんのグループはダンスの見せ方が大人っぽくてかっこよかった
  • ラグパンはやっぱりむちゃくちゃかっこいいし単純にぶち上がるし、ていうか本当に踊ってるときの佐野玲於さんは生き物の「生」そのものを見せつけられてる気になってずっと見てしまう。帽子落としちゃったのをメンさんにそっとフォローされるとことまで「ナマの生き物」という感じがして、かっこいいとかじゃなくて手触りを感じられたような気がして心の底がざわっとした。私この人めっちゃ好きだ。知ってたけど。
  • というかラグパン組というかTwiggz FamのみなさんはJUNさんが出てくるとセコンドで普通に出てくるのでまずそこで「れぉちゃ!?」ってなって佐野玲於さんと同じものを見て熱くなって私は客席からヒューっていってその感じが今まで経験したこと無くてテンションがすごく上がった……信じられないくらい上がった……のあとのラグパンだったんですごかったんですよ
  • は! とDJブース見たら爆イケの金髪がいては!? ってしたら小森隼さんその人だった。J.S.B.undergroundとしての隼くんかっこよすぎて、やっぱりガシガシにダンスしてる小森隼は何かに取り憑かれてるようにかっこよかった。もう単純にかっこいい。ていうかJSB(ブランドの方)の服がキマりすぎている。赤と黒があんなに似合う! Love You Moreの小森くんはめちゃくちゃ天使なのに今日は爆イケさまだった!!!!!! 夜の焙煎活動が効いてる……(脳死)
  • イーガちゃんはみんなかわいいねえ……そもそもSTRAWBERRYサディスティックがなかったら絶対ハイロー見てなかったからマジ感謝、という気持ちで見ました
  • で、目当て、来るんですけど、すごいね。抱いてたイメージそのまま取り出したみたいなGENERATIONSがいてびっくりした。芸能人って大抵見るとギャップにやられる〜みたいなことあると思うんだけど、まあ今日は2曲しか見てないけど、数原くんは髪切ってオラオライケメン度上がりまくってたし、片寄くんは相変わらず脚長王子で上下デニムなのにあんなにステージ映えする人いねぇよって感動したし、小森くんは上記、ゆうぴは……なんか……かっこよくて意味が解らなかったし、佐野玲於さんについても上記、白濱亜嵐さんは実在していた
  • 亜嵐くん、これはMCのライビュに行った時からジェネを見るようになってずっと思ってるけど本当に周りのことよく見渡してる。周りを見てすぐに自分がどう動くか判断するの恐ろしく頭の回転が速いんだと思う。当然経験もたくさんされてるんでしょうがキレがよすぎて、周囲を見渡して最終的に視線の先が隼くんだったのでヘニャ〜とした。日出……おそろしい……。
  • お互い全然別の所見て別の動きしてるのにシンメとして正しい振る舞いをする佐野濱は背中預けあったマジシンメなんで激推ししていきます
  • Twiggz組、ゲスト出演終わって、ずっと出入り口にいる、玲於さんずっとステージを見る。ダンスバトルの最先端最高峰の情報は常にチェックしておきたいのかなと思ったり、当然知り合いも多いのだろうけどいつまでたっても玲於さん(メンさんも)そこにいたのでそういうとこでも高まりました。ダンスを見る姿勢がかっこよかったんだ、とても。

まとめ! 好きな人と同じもの見て歓声を送れたのがたのしかったです! おわり!

10年前の私へ

前略
お元気ですか? 学生生活には慣れましたか?
作品は作れていますか? 出来なくても結局もの作りからは離れられないので安心してくださいね。
発表の場はプロとして活動することだけじゃないですよ。むしろそれは2006年の時点で求めていなかったはずです。
プロ志向の友人に囲まれているからといって、それに乗ろうとして乗れない自分にがっかりしないでくださいね。
向き不向きの問題です。でも勉強は欠かさずしてください。本を読むだけでも大丈夫と言いたいのですが、それを言うとあなたはおそらく本ばかり読むので、なるべく経験を重視した学習をするようにしてください。
あと、大変残念な話ですが、その彼氏とは別れます。世の中なるようにしかなりません。あまり調子に乗らないでくださいね。

さて、10年後の私はというと、あなたのいる2008年時点でまだ中学生の男の子に夢中になってしまいます。
あなたからするとただの地方の中学生の男の子かもしれませんが、その男の子が驚くべき野心と自信とそれを裏付けるルックスと努力とひらめきであなたの前に現れます。
その子は、身長は高いとは言えませんが、とにかくイケメンです。イケメンからは逃れられません。これは呪いです。
ヨゴレを自分から買って……いや、買いもせず何も言わずにヨゴレになるタイプです。
頭の回転がはやく、おかしなことをたくさん言いますが、よくよく考えると場の空気を読んだ的確な判断ばかりで「どうしてそんな判断を下せてしまうのか」とあなたは恐怖します。
畏怖の心こそあなたのときめきの原点です。
おもしろいイケメン。大好きでしょう。昔からあなたはそうなんです。
また彼は顔面が驚くほどいいにも関わらず、それを鼻にかけません。
でも自分の顔面に自信があるので、その自信にあなたは心底惚れ込んでしまいます。
名前を白濱亜嵐くんと言います。
ちゃんと覚えてくださいね。

ちなみに、2011年に櫻井翔くん、2015年に小栗旬くんにドハマりし、2018年はここに白濱くんが加わることで推しが3人体制になります。
好きなものがたくさんあって楽しいですね。
一本道の求道者になんかなる必要ないですからね。
それでは、また手紙を書きます。

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2017年の記録

今年は39回でした。いくらなんでも増えすぎだと思います。
そして、例年ジャニーズか行っても旬くんかlynch.かというところだったのですが、

  • 小さな巨人で唐突に岡田将生くんにオチて直後に地元で遭遇したりヤンフラでまたも出くわしたり
  • 友人に連れられて散歩する巨人の舞台挨拶をハシゴしたり
  • 声を掛けてもらってサカナクションに行ったり
  • 年始に初めたFGOにすっかりハマって青エクの初舞台化ぶりに2.5次元舞台に行ったり
  • 月と雷がよすぎてイベント行ったら握手会があって高良くんと握手したり
  • 突然風髑髏の千穐楽に行ったり
  • やっぱり生田斗真はどこからどう見てもカッコいい俳優だなって思ったり
  • 全落の嵐コンに制作開放席で行けることになったり
  • 12月にかなり連続して旬くんに会えたり
  • 突然GENERATIONSに行ったり

年越してしまいましたが、大変オタ充な一年でした。この他にマジで自分の進退について悩んで(かなり厳しいところまで行きました、友人各位にはかなり迷惑をかけました)、転職活動もして、1ヶ月で転職したりしました。
ちょうど銀魂公開のあたりに入社したのですが、タクシーで職場からピカデリーに行ってやりましたよ!翌日梅田に飛んでやりましたよ!!申請しなくても土日休めるのに感動してワクワクに行ってやりましたよ!!!!!!
やってやりましたよ!!!!!! 超頑張った。多少やりすぎ感も否めないし財布もかなり寂しいので来年からはもう少し自分のことにお金をかけようと思います。
オタごとも自分のことではあるんですが、今年はそうじゃなくてとりあえず漢検やってみようとか、乗らなくなったロードバイクのひび割れたサドルを変えるとか、そういうこともしたいなあと思える1年にしたいなあ。

びっくりノミネートは岡田将生くんとの遭遇、高良健吾くんと話した(握手会で)、正直「太陽も月も」と「AGEHA」しか知らないのにGENERATIONS行った、です。
特に本アカでギャーギャー言ってるのでお察しレベル高いのですがジェネは本当にドはまりしそうで新しい世界を知った時のドキドキ感と全力ダッシュの息切れに現在進行系で悩んでます! 楽しくて困っちゃうっていいですね。この感覚久々です。

どうしても身の回りで楽しいことが起きてるとそれにつられちゃって、大して好きでもないのに「好き!」と心底思っちゃうのが今まで正直つらいところもあったのですが(自分が無さすぎて)、そういうところも上手く自分で乗りこなせるようになりたいです。
コンテンツの消費、人によってスピードが違うものだと思います。自分はどうも一番最初に全力疾走して燃え尽きるタイプで、それがいいものなのかどうかは解りません。
ずーっとダッシュ出来る人はダッシュ出来るし、私は正直飽きるのが早い方です。自覚あります。

でも嵐にハマって自分なりの火加減の調節方法も学んだような気がしたし、大倉くんの時みたいに急に水ぶっかけられた時の対処方法も覚えてきたかなと思います。
旬くんは情報の出方に波があるので自分もそれに合わせるようにしようかなとか。
だから今度も感情に振り回されすぎないように与えられたチャンスだと思って、玲於ちゃんはもちろんちょっとした布教もあるけど自分で見つけた感もちゃんとあるので、大事にしていきたいと思います。素人オタクの所信表明ですが書いておかないと自分で忘れてしまうので!

担降りブログとか、応援ペースとか、もう廃れたけどずっと続くのは自分の感情の動きを覚えておきたいからなので、誰かに読まれるかどうかは置いておいて記録として残しておくの大事ですね。
ちょっと違いますが、昔ニノちゃんが香盤表つまみにして飲むって言ってたのを思い出します。ツアーに通うと日程見ただけで思い出蘇ってくる、なんてこともしておきたいな~。

あとは大倉くんのストレートプレイ・旬くんのミュージカルという「お初」が見れていい年でした。
大倉くんについては、蜘蛛女のキスの時にちょろっと書いたのですが関ジャニ∞というグループに対してかなり沈静化していたところに普段一緒に行動してる友人が他でもない亮ちゃんにハマった(私はtorn推しです)のとNOROSHIの力があまりにも大きかった。
去年の冬頃、VBB終わった辺りから本当に生活をする気を手放してしまってかなり投げやりで、今思うと映るもの全て白黒だったのですが、2016/12/16に「明日はエイトなんだなー」と思ったら急に赤信号が赤く見えてきて気付いたら本当に走っていたみたいで気付いたら東京ドームの前にいました。その日入ってないのに。
NOROSHIがそもそも好きではありました。けどあんな演出されたらキャーしか言えなくて、その日入って翌日も入ることになって、結局オーラスも入れることになって、「Rather be dead than cool」がカメラに向かって、ああこの人から離れられないなあと思いました。思い出すだけで泣けてくる。
Steal your loveなんかパノラマ買って放置だったのに(すみません……)、熱を取り戻すことが出来てよかったです。
熱くなれるところ大いに越したことはない! って1年終わってジェネにも行ってみて痛感しました。笑 でもやっぱり2016年末にエイタメに夢中になったおかげなのが一番大きいなっと今になって感じます。
その間にもう一人エイト好きを増やせたし満足した! 結果自分で3人FCに入れることに成功し、そのうち1人が2人FCへの誘導に成功したようなのでもうすることねえな~という感じもありますが他界しないように気をつけよう。
他界の基準は解らないけど自分で大倉くん好きって思えてたらそれでいいかな~! いやめっちゃ好きだし~!

アイドルの性質って表裏一体

「アイドル」を愛したいタイプの自分にとっては、「アイドルではない」ということを声高に言われてしまうともうそれだけでやるせないものだ。
そのうえ、いま猛威を奮っている映画・ドラマが自分の口に合わなかったときのことを考えるととてもじゃないけど容易に触れることが出来なかった。
何せ自分に自信がない。「人が好きなものを好き」と簡単に思っちゃう。自分がない。
いつか母親に「お前の好きなものはいつも誰か他人の影響でオリジナリティがないよね」と言われたことが心に深く影を落としていた。
たとえ映画が自分の口に合わなくても、4割程度楽しかったら「すっごい楽しかったよ!」というテンションに振り切るんだろう。自分がそうなった時のことを考えると、胃の底がずんと沈む気持ちになった。

テンションを無駄に上げるのは得意だ。でも最近上がりきったテンションを維持するのが難しくなってきた。感情に振り回されて、結局疲れてしまう。一人の部屋でぼんやり、「なんでああしちゃったんだろう」「どうしてこうしちゃったんだろう」と後悔が押し寄せて止まらない。将来のこと、未来のこと、ちゃんと考えないといけないのに、アイドルや俳優の眩しい光で自分自身の現実をごまかしている気分になって、もうどれだけ経っただろうか。

溜め息をついて、さっき閉じたばかりのTweetdeckを開いた。次から次へとツイートが流れていく。botか生身かはどうでもよかった。何か言葉が流動してさえくれればそれでいい。こうやって人は孤独になっていくんだなとぼんやり考える。
テレビでは音楽番組が流れていた。ああこの会場去年VBBで行ったところだな、あの時は本当にしんどかったけど、斗真見れてよかったな……とかなんとか、色んなことを思い出す。
次のアーティストが呼ばれる。さして興味のない事務所の興味のないグループだった。何人いるかも解らない。みんな顔が怖くて、いざ歌が始まってみるとボーカルは2人しかいなかった。そんな人数いるのに歌わないのかよ、という気持ちでテレビを眺め見る。
一人、カメラに向かってめちゃくちゃ挑発的な少年がいた。グループを組んでいる以上ある程度の年齢であることは想像がついたが、顔があまりにも童顔だった。色の浅黒いメンバーの中で、ひとりブルーベースの白い肌が照明に浮かび上がる。餅みたいだった。
その餅が、めちゃくちゃ踊る。青いグラサンを掛けた餅、ガシガシに踊る。挑発的に煽りながらガシガシ。
曲はEDMが過ぎてなにを伝えたいのかさっぱり解らなかったけど、なんかパリピっぽいっていうことは解った。

餅、名前を佐野玲於ちゃんと言った。「さのれおちゃんかわいくないですか」と呟いたら、四方八方は言い過ぎだけど、三方向から玲於ちゃんの画像が届いた。どれもワルガキという笑みを浮かべているか、もしくは純朴そうな少年の笑顔を浮かべている。キメた顔も画面越しに煽られているみたいでワクワクする。
れおちゃんはかっこよくてかわいくて、GENERATIONSっていうの? あーしらはまくんとメンディーさんがいるところだ、へー7人もいるんだ。Apple Musicで配信してるじゃん、聞いてみよ。

数日後私は映画館にいた。
なんかよく解らないテンションで、GENERATIONSのライビュのチケットを取ってしまったのだ。なんで取ったのかとかは解らない。ジェネ高で亜嵐ちゃんが野生の亜嵐を披露していたことに一番の衝撃を受けてライビュのチケットを取ったような気もしなくもないけど、今は遠い昔なので覚えていない(今週の日曜日の話です)。やたら紫のものを身につけていってピアスも紫だったとか、もう全然そんなこと覚えていない(今週の日曜日の話です)。
エンタメにとってのアイデンティティや指標になるものをまた曲げることになるんだろうなと思いながら、エントランスに飾られていたGENERATIONSの写真を撮ってインスタに上げた。

でも、まあ、始まるじゃん。
自分は心底ステージ上の男たちが好きなんだと思った。みんなで歌って踊ってくれたらなおかったけれど。
最初はボーカルとパフォーマーに分かれてるの、どうしたってボーカル偏重になってしまうのでないかと思ってたけど、ある程度はそんなことなかった。とくに私が好きになったかもしれない白濱くんはDJコーナーを設けていたりして、普段の活動範囲でそれをやられてしまうと7割位は地蔵になるのを知っている(かく言う自分も双眼鏡を構えてしまって動けない)ので、亜嵐くんがスクラッチパッドを気持ちよさそうに叩くのと実会場のテンションが一致しているのは文明の進化を感じた。

また、玲於ちゃんのアンコールでの挨拶に本当に胸を打たれた。
玲於ちゃんはダンスありきの人なんだという急ごしらえの知識のみで臨んだライビュだったけど、そんなふうに映ってしまうひとが、「最終的にグループに還元出来たら」と、ちょっとだけダンスから離れる仕事もするよとみんなの前で宣言したのが、あまりにも響きすぎた。
それでいいのか、と思う。思うけど、本人の顔はすごく晴れやかで、どうしても背中を押してしまいたくなってしまう。たいていの芸能人はステージと客席を切り離しているけど、玲於ちゃんだって最終的には切り離しているけど、「ファンのお陰で自分たちが今ここ(ステージ)に立たせてもらってる、みんなに連れてきてもらってる」と言った。有り体な言葉といえばその通りだが、こちらの気持ちに寄り添ってくれる発言にどうしようもなく感動してしまって、たった2時間見ただけなのにちょっと泣いた。

GENERATIONSはアイドルじゃない。特に亜嵐ちゃんも玲於ちゃんも『パフォーマー』だから、その姿は我々に見られるためにある。
我々は、ステージに立つ彼らを見て、色々なことを考えることが出来る。
かっこいい、かわいい、上手だ、キレッキレ、視覚的な情報から、疲れてきてるなとか、ファンアピール苦手なのかなとか、この振りでこの表情でなにを伝えたいのかな? とか。
どうしても、長年アイドルのオタクをやっているので、愛したいなあとか、崇めたい、信仰したい、そういう気持ちに駆られる。
でもそういうのは「偶像」であるアイドルの役割なんだろう。Twitterでさんざん若い子が「GENERATIONSはアイドルじゃないです」と呟いているのを見てきた。
じゃあパフォーマーにはどういう気持ちをぶつけたらいいのか?
そもそもステージは双方向性であるべきではないと思ってるし、なんかLDHめっちゃファンに手を差し伸べてくるのが解らなくて*1、線の引き方、気持ちの向け方に悩んでいる。
そうやって難しいこと考えずに楽しめよ! ということこそがラブドリームハピネスなんだと思うけど、オタクなのでどちらかというと考えたいし、GENERATIONSはとっても頭をつかうグループだと思う*2ので、どうしよう。

でもEXILE TRIBE MOBILEには入った。マイページではTシャツにボクサーパンツの亜嵐ちゃんが寒そうにしている。
ドームおめでとう。玲於ちゃんの言葉は何故か物凄くまっすぐ心に入ってくる。私は玲於ちゃんのことがものすごい好きなんだと思う。……亜嵐ちゃんの顔に抗えないだけで。翔くんと大倉くんとシゲアキの顔を正三角形に並べて、中心に亜嵐ちゃんを置くとめちゃくちゃしっくり来る。安心感がすごい。王子様顔のイケメンが大好き!

ドームは多分行く。もうちょっとセットの技術が上がればいいなと思う。

*1:フリスビーマンにおったまげマン

*2:頭を使わないグループは多分この世には存在しない

12/2 18:00 ARASHI LIVE TOUR 2017-2018 「untitled」

untitledに参加してきました。

今日の感想を書くにあたって、今年の自分の私生活の激動っぷりがどうしても挟まってしまうのでどうしようもないなあという感じです。
やっぱりとにかく嵐は最高で素敵なグループですね。自分のジャニオタとしての活動が嵐から始まっているので、この人達から離れることは無いのだろうなと再び感じることが出来て、その感覚は他には得難いもので、「他には得難い」って言うのが実感として伴うのがやっぱりすごくて……と考えれば考えるほどドツボにハマるくらいとてつもないエネルギーを感じるコンサートでした。

例によって途中で息切れしておりますが、ツアーも始まりたてで曲名をやんわり伏せる(ぼんやりとしか伏せてません)と以下の通りです:

  • 気合入れの声の回数が随分多かった
  • メインステが見えない席だったのでぬるっとはじまってびっくりした
  • ペンライトが赤から緑に変わる瞬間の空気
  • 爆発するくらいのエネルギーからテンション高めの曲へ持っていく力強さ
  • お久しぶりの曲でもっと大爆発
  • お久しぶり中の挨拶で喉が枯れ、それでも叫んでしまいたくなる楽しさ
  • ユニット曲①の意味の解らなさ
  • ユニット曲①の途中で、「あ、今これなら次アレじゃん?」と気付いてしまった時、ステージ上では男と男が猛烈なまでの勢いで絡み合っていた
  • なんだこの曲……
  • 隣りにいた友人(相葉担)「Space Catだ……」とてもわかる
  • ユニット曲②で自分の視界のなかでスッ……と入ってくる自担のお尻の安心感
  • どういう演出で来るのかなあと思っていたのですが、【本編終わり一個前のあの曲】がド直球ミュージカルとするならばこちらはそれをアレンジしたことでおなじみのウエスト・サイド・ストーリーだな……と今書きながら思い、構造の複雑さに唸るとともに松本潤さんの存在を讃えたい気持ちでいっぱいになっています
  • からのユニット曲③だったわけですが、ちょっと古めかしい見せ方と今の流行の最先端を行く感じの混ぜ方の絶妙さ加減が素晴らしいの一言に気付く
  • 二宮和也さん、あなたは、本当に心底自分の求められているものに反応するのがうますぎます。ド直球の二宮和也を浴びてキャーも言えないほどに凍りつくあの時の寒気は病みつきです。好きです
  • そして2曲前のことを思い出すオタク「あっ……これ……えっ……次……」
  • LINEで繰り広げられる電車男
  • こういう類のキャラクターを演じる時、5人中4人がそういう人種とはかけ離れているのでかなり「フィクションの中のそれ」感が出てしまい、それもまた面白いところではあるのですが、内容の古めかしさも相まってなかなか味が濃い仕上がりになっていて、さすがスイーツ部は違うぜ、などと
  • 三者三様に気持ちが悪くてアクが強くて、まさに「untitled」の中の【ユニット曲④】のありかたそのものであると感じました。全てが複雑に絡み合っているのでこれを考えている松本潤さんは、以下略
  • なんでこの類のアテレコがうまいんだろう翔くんって
  • たぶん発声の仕方がうまいんじゃないでしょうか
  • 「あ〜っ! うわ〜! サイコーwwww あっ、翔くんが泣き虫をビームサーベルに……今日日そんな人いなくない? というかそういう世界観だったんだ? あっ落ちた!

監督あの人落ちました! あ〜っ、あっ、あっ……あっ……すごい……本気の“それ”……なるほどねそう………………………??????????????wwwwwwwwwwww」

  • 今日は雅紀が【ユニット曲①】でさまざま(ニノちゃんのせいでイヤモニ外れる、あせっちゃう相葉さん、ニノちゃんは相葉さんの意外にせっかちな点を口にするのが好きだなというあったかムード)あったせいでメガネかけっぱなしで変貌を遂げてしまいそれを潤くんに叱られる。こちらサイドといたしましては、そういう嗜好の、いわゆる加虐心を撫でる方向性のキャラクターであるのだなと考えましたので、それはそれでオッケーだと思いますMJ監督、どうかお許しをMJ監督
  • 智のはみ出たワキ毛
  • それを笑ってる翔くんの撫でている肩と90年代の“それ”の衣装のミスマッチさがすごい。実のところ一番クセがすごい
  • くたびれてる翔くんは本当に輝いてる
  • 「wanna be make love」を着替えコーナーのモニタで見てキャーってする翔くんの図の強烈な磁石
  • なんだったんだこのコーナー、という感情から浮かび上がる「untitled」感
  • 「untitled」感、それは、古い時代のインターネットの「よろずサイト」感
  • 「untilted」感、それは、とくに意味もなく、ないし意味をこめ過ぎて作ってしまったものに対しての「どうすんだよこれ……でも一応作ったし無題というタイトルで自信はあるし見て欲しいし」って時につけるタイトル感
  • ジャンクション映像での相葉さんの息遣いと声の抜きかたが「スターナイト・ヒーリング」の長谷川博己さんを彷彿とさせる
  • 臨兵闘者皆陣烈在前的なフリはいつ見てもいいですね、出来るかどうかはおいておいてやってみたくなってしまいます
  • ここで着ている衣装の上着のひらめき方が猛烈に美しい
  • さっきまでがアレだったせいでギャップにグラッとするのですが、ジャニーズ事務所は「逆冷水ぶっかけ」のバランスがめちゃくちゃうまいなと思いました
  • 脱ぐの!? なんて豪華な衣装の使い方なんだ
  • サテンのシャツで歌うここの曲は大人の男って感じがしてさっきまでのアレが全部消し飛ぶ
  • あ〜〜〜〜っ!!! 【カップリング曲】!!! 聴きたかった曲!!!!! やってくれるの!!!!!! うわ〜〜〜〜!!
  • からの【個人的に思い入れのありすぎるときめき大爆発の曲】は素晴らしすぎる
  • 今は2014年なのかな? と思いつつ、フリをしたり、翔くんが今日はなんだか片足をひょいっとコメディのように上げがちだったのが可愛かったです
  • Japonismで見たときより全然ムービングステージが揺れなくなったので、双眼鏡も構えやすいしなにより翔くんがすごく跳ねていたなあと感じました
  • MC。グッパージャス(嵐が『グッパージャス』地域で育っているんだなというのが嬉しい都民)方式で4対1で雅紀がソロMCをすることに。グーとパーで別れた意味がまるでない
  • (#'◇')昨日スイーツ部の部長から怒られたので今日はケーキを鼻血出そうになりながら3つ食べたのに部長全然食べてないの!
  • ( '◇')あとはそれぞれ宣伝しま〜す。櫻井くんのラ……ラプンツェル
  • (`・3・´)ラプンツェルはマジでやめて
  • 今回アルバムの中で最も聞きたかった曲、入る前の曲のリミックスもだし、なにより演出もすごかった。カメラがどうなっているのかとか、空撮カメラの解像度。モニタに映し出されている映像はPerfumeのSTORYのようでしたが、ちょっとあれの謎が知りたい。どの位置にカメラがあってどうなってるのか? など。Perfumeは2年半前の映像ですがあれをドームの規模でやる意味の解らなさ・一体どういうことなのをちょっとメイキングで語って欲しい。正直今回一番楽しみで、一番かっこよかったと思ったので早く明日にでも円盤出てほしいです
  • 【玉転がしの曲】同じ衣装を来たJrくんたちがワラッと出てきてCMの球のようになるのは人力とジャニーズイズムを強く感じてめっちゃ好き
  • 【抽象的な曲】抽象的なタイトルで普遍的なものと嵐という存在についてを絡めて歌っているのかなと聞いている段階では思っていたのですが、5人の衣装の白さ・(少ししか見えなかったけど)スクリーンの映像の教会っぽさ・Jrの衣装などから「彼らは本当に神の御使いのようにそばにいる存在なんだな」ということを明示されてとてもよかったです。そういうあり方をしていてくれる5人がますます好きになりました。ステージと客席で明確に線引きはされているのですが、そうじゃなくて、同じ空気吸ってる感というか。同じ空見てる感というか。その距離感を保ってくれる嵐がやっぱり一番大好きだ、と泣きそうになりました
  • ここから先の数曲のことはあまりよく覚えていない*1
  • その中で【大好きなエモ曲】をやってくれたので嬉しかった
  • 【久々?のあの曲】今回のセットリスト、痒いところに手が届いてる感じと、総合的に見てタイトルのつけにくい感じと「untiltled」感が強くて好きです。欲を言うならSakuraもやってほしかった(欲深いオタク)
  • 【ここでそうくるか】のあとに【本編終わりの一個前の曲】をもってくるのは、もう途中からうっすら解っていたのに、実際やられるとぐっと来ますね
  • ユニット曲①の組と②の組で別れているのはここの譜割りへの伏線なのだなと思うとコンサートありきでつくられたアルバムというのがすごくよく解って、その作り込まれっぷりに松本潤さん以下略
  • 見せ方として、ミュージカルというかララランドって本当に流行ったんだな〜っと思いました。ララランドは見てないのですが見せ方として大好きだということが今年「Man About Town〜Puttin' On The Ritz」(ヤンフラの)のおかげで解ったのでもっとこういうのもやって欲しいです。「untitled」全体的にそれっぽかったのも好きだと感じる一面なのかもしれないです
  • 嵐について考え事をしすぎていて挨拶の内容が吹っ飛んでいます
  • からの【リード曲】は、DIGITALIANの「キミの夢を見ていた」を髣髴とさせるような、この先もまだ続いていくんだというのが解るような仕組みでやっぱり松本さん略

忘備のために書き出しましたが思い出したらまた書くことにしましょう。
この後、お察しくださいな出来事があって正直全部吹っ飛んでしまいました……隣で猛攻を受けて立ち上がれなくなった友人の姿は見たことがあるものの、いざ我が身に降り掛かってみると本当に立てなくなってふぁ〜って思うもんですね。直撃ともなるとちょっとダメージがでかくて、はあ……。

入るたびに思いますが「一生この人達は我々を裏切らないし私が離れることもないんだな」とか「グループ数あれどやっぱり嵐(と自担)が一番」と思わせてくれて、惚れ直させてくれる嵐は偉大です。まとめてしまいましたがこの感覚がある限り私はずっと嵐メインの嵐担なのだと思います。
また、繰り返し書いてしまいましたが、アルバムとコンサートの見せ方が複雑に絡んでいて、松本潤さんの頭の中ってどうなっているのかと思いました。その度に松本潤という人間を好きになります。そもそもジャニオタになるきっかけが潤くんなので、本当に潤くん大好きだなすごいなと思います。翔担なんですが松本潤のことを本当に尊敬しています。あんなに気を使ってもらって、こんなに幸せにしてもらって、嵐のファンでよかったと思いました。

ここから先は本当に私情ですが、実のところ去年の夏頃から体調を崩し、今はかなり良くなりましたがまだ治療を続けています。
ショックな出来事も多発し発生させたりもしたおかげでかなり記憶が抜け落ちたりしています。その頃に参加したものの楽しい思い出そうとしても辛いビジョンが浮かんで思い出せないのが結構しんどかったりします。
そんな中NOROSHIと関ジャニズムツアーでやっと自分がずっと無理をしていたことに気付き、冬の終わりから活動をして春の最中に決まりが出て慌ただしい生活を送ったりしていました。
こういうのも新生活って言うのでしょうか。結婚とかそういう大きなライフイベントではないので些細ですし「逃げ」だと言われたらそれでおしまいかもしれません。きっとこういう話をアイドルの誰かにしたならば、「続けることにこそ意義があるんだよ」と声をかけてくれたに違いありません。いつの誰のラジオか忘れましたが、やっぱりこういうような悩みにそう答えていたことをよく覚えています。
結果としてそれが決定的な呪縛になったとは言いませんが、頑張っている人を見続けるのに自分が頑張らないでどうすると強く思い続けていたのが自分の精神にはあまり合わなかったんじゃないでしょうか。もしくは「続ける」というステージに立たせる以前の問題だったか。
私は、自分から逃げたくなかったので決まりをつけました。ずいぶん長くしていなかったのではじめはガッチガチだったのですが、やっと最近肩の力が抜けてきたように思います。
そういうタイミングでこの「untitled」に参加することが出来て、今はコンサートがどうの、というよりも参加することが出来て嬉しい気持ちがいっぱいです。そりゃ参加出来たら当たり前のように毎年嬉しいのですが、特に今年は大変だったので喜びもひとしおっていうやつです。多分ご褒美だったんだな、と思うことにします。
ひと一人の人生にタイトルをつけることは難しいし、コンセプチュアルなものにも「タイトル」という枠組みになるとかなり絞られてきて難しい。それでもその中で「好きに生きている」と思えるような、そんなアルバムです。めちゃくちゃなところも、乱暴で。笑

あと関係者席でめっちゃうちわをメンバーに向かって扇いでる黒い人がすごい目立ってましたネ〜〜

*1:お察しください

11/18 泥棒役者初日ライブビューイング

マルちゃんがやるよ! ってだけで、どういうストーリーなのかも特に追わず見に行った『泥棒役者』がすごく面白かった。
嘘の上塗りをしていくということだけは解っていたので、そういったハラハラするものが少し苦手な自分でも最後号泣してしまうくらいには良かった。
はじめの過去はかなり厳しいものだけど、誰でも痛い腹というのは抱えていて、それでもみんななんとかして生きているんだよということが、すごく温かみをもって描かれていたのでかなり心打たれる。
西田監督というと自分はタイバニくらいしか触れてこなかった*1けど、タイバニで感じた優しい手触りが実写でも強く感じられた。
どのシーンも心に響いた。優しいカップルのはじめと美沙なんかマルちゃん担の方が見たら暴発するんじゃないかってくらいマルちゃんの彼氏感が強かったし、前園先生のアクの強さとか、そこからずっと話がずれるところ、轟が出てきてもっと拗れるところ(ユースケ・サンタマリアは舞台挨拶でも「ああ」だったけど大天才だと思う、そしてそう言わせてくれないのがまたユースケらしい)もすごく好き。共感性羞恥がかなり働く方なのでヒヤヒヤしたけど、今思えばそれもかなりのスパイスで絶妙だった。
それでもやっぱり最後の方の「また……」と前園先生が言いかけてはじめがドアを閉めるシーンが好き。2人に未来はあるかもしれないけど、なくてもいい。はじめや前園先生にはまだこの先の未来があって、あの家で起きた出来事はきっかけでしかない。そこに触れるのはまだもうちょっと先でもいいってすごく希望が持てるし、なによりはじめに初めての友人が出来たんだなと思うと、よかったなあと思う。
そこからそのまま則男と決着をつけるのもかっこよかったし、美沙との最後のシーンも、ある程度予測できるけどその予測通りに行って話がハッピーエンドで終わって安心した。最近髑髏城以外は「あんまりハッピーではないな……?」と思うものをずっと見てきたような気がするので、話の終わり方に安心出来たことになんだか感激してしまった。
そこから『応答セヨ』が流れてきて涙腺が大爆発して、左右両隣の知らない観客の方々が割とぐすぐすしていたので私も思う存分泣いた。
メガネをかけていたので、最初の『丸山隆平』の名前を見てメガネ上げてぐすぐす、涙を拭いてウワ〜ッとこみ上げて来てまた拭く。
ノリオが出てきたので慌ててメガネをかける。後日談だ、普通に働きはじめたんだ、うっよかったノリオもまっとうになっ……タマのキグルミやってるんだ! かわいいけど大変だけどかわいい仕事についたねノリオ、がんばっ…………………
理!?
は!? えちょっ小野寺弟 えっ 理!? 理 理!?!?!??!?!?!?!?!?!
理、あっ理! 野心に生きるにゃ遅すぎる 女に生きるにゃうぶすぎる 夢に生きるにゃ切なすぎる 過ぎたる我が身の亡八稼業〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!

私の涙はぴたりと止まった。舞台挨拶めっちゃ面白かった。
古のテキストサイトみたいなことをしてしまった。鳥ドクロの千穐楽行って熱がずっと高いのでつい……。

*1:と思ったけど魔王も怪物くんもベムも信コン映画もそうだった

6/1 13:30 蜘蛛女のキス

記事の内容が前後しておりますが、6/1に蜘蛛女のキスに行ってきました。

ここであまりネガティブなことは書かないと決めたので中略しますが、エイタメ東京に入りそのあまりのかっこよさにやられてオーラスも探して入りました。
そこで見た「Rather be dead than cool」にいたく感激いたしまして、私はどうやってもこの人から逃れることは出来ないのだと悟り、からの新年会・主演舞台発表だったのでこの上半期大倉忠義という人間について鳥肌が立つくらいにかっこいいことが目まぐるしく起こったのが本当にドラマみたいでかっこいいですねこの人。

私が見たのはたった1公演だけですがそれでも行けて本当に良かったです。
ヴァレンティンの持つ若さゆえの未熟さをあんなに表現できるなんて、まだ全然大倉忠義という人間について何も知らなかったんだなあと思いました。
未熟さももちろんですが、革命家という肩書の持つ重さ、時代背景、昇華できていない少年らしさ、シニカルでいないといけないところ……そういったものがヴァレンティンの、大倉くんの声から表情から動きから全てから読み取ることが出来て、そういう芝居を生で見ることが出来てなんて凄まじいものを見ているんだという気分でいます。

はじめのうちは謎めいている2人の掛け合いも、それこそが蜘蛛の糸を手繰るようでその感覚すらドラマティックで鳥肌です。
少しずつ話や世界の全貌が解るのって、物語を紐解く上で当たり前のことなんですが、その当たり前がとても丁寧に描かれていてやっぱり鈴木裕美さんの演出は素晴らしいなと思いました。フランケンシュタインもすっごく好きだったので。