私と報道

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ZERO写真展に行ってきました。
以前に行った横浜のものより規模が小さく、銀座よりは少し広い、という認識です。
報道写真って、芸術的なそれよりも、よっぽど人の胸を打つと思うんです。
もちろん芸術写真や商業写真だって感動的なものはたくさんありますが、報道写真というジャンルは、それが全て現実に起こっているものだと痛切に認識できてしまうところが他のジャンルのものと違うところで、それはズルくもあるけど、でも心に残ります。尾を引くように。
写真とは、止まることも止めることも出来ず、ただ流れていく時間を切り出すことで生まれるダイナミックさを味わうものだと教えられてきたのですが、改めて報道写真はそれがよく解る分野だなあと思いました。
何がいいたいかというとノンフィクションはよっぽど辛いという話です。
 
翔くんの写真は全部で3枚あったのですが、やっぱり目で見るのが一番でした。
本番直前の。大熊町での。原爆ドームを前にして。翔くんは一体何を考えて、何を感じたのでしょう。
少しだけ寄せられた眉根から、開かれた唇から、首を傾げている角度、体勢、それと、放映された時の様子を思い起こして、うんと想像しました。
絶対に解ることなんて無いのだけれど、それでもそういう風に、何かを思い巡らせることが出来るということが、とても有意義だと思います。