「ヒメアノ~ル」を見た

ヒメアノ~ル見て、そのまま喫茶店に駆け込んでMacBook開いて書いてます。
人の感想とか「すごい」くらいしか見てなくて怖い映画だ〜くらいの印象で行きました。
痛い目見た。

剛つん

見ました。剛つんだし絶対見に行こうって思ってたんですけど機会に恵まれず、遅くなりましたが今さっき見てきました。
いや、すごい。一体何を見たんだろうっていう気分です。
実のところ「見たら剛担になっちゃうかな」とかいうテンションで臨んだんですけど、そのレベルを遥かに飛び越えてしまいました。
だってあんな役やってそれでも森田剛でいられる剛つんってすごすぎないですか。
最近見てた役者たちが若干引き摺られちゃうタイプで、そこも好き〜なんてのほほんと構えてたりするんですけど、でも森田に引き摺られちゃダメじゃないですか。
当然森田に剛つんは引き摺られてない訳で、剛つんは剛つんのままニュートラルでいて、この人なんて恐ろしいんだ、と思いました。
剛つんの演技をマトモに見たのが祈りと怪物ぶりで、その時もだいぶ打ちのめされたんですけど、それが霞むくらいに、圧倒という言葉すら相応しくないくらいに今私は剛つんが怖いです。
森田も怖いですが剛つんが怖いです。
人を好きになる時、こうして「この人怖いなぁ〜」って計り知れなさや残された余白について思いを馳せることが多くて、それでも私が対象を好きになるのはその計り知れなさや余白を受け止められるからなんですよね。
今回のは、ダメでした。見ながら必死に「すごいすごい」っていう感覚を取りこぼさないようにしてたんですけど、指の間からどんどん抜けていく感覚があって。
それは剛つんが普段水のようにさらっとしているからかもしれないのですが、すごいと思った感情・感覚を堰き止めるのが無理でした。
剛つん、すごすぎる。本当にヒトなのか。

岳ちゃん

森田という巨大する狂気と岡田という普通の対比がめちゃめちゃキレ味ありましたよね。
狂気を狂気として演じるのもめちゃくちゃ難しいと思うのですが、岳ちゃんの「普通」もめちゃくちゃギリギリなバランスだったと思います。このバランス感覚を保てる岳ちゃんってやっぱりすごいな、と予告犯の時も思いましたが今回も思いました。
岳ちゃん、岡田はこの映画の中の「普通」のシンボルでストーリーテラーで、その上で岡田のキャラクターが乗っかってるのってヤベェな……濱田岳やべぇ……

吉田監督の映画ってまだどれも見たことなくて、それでも「ばしゃ馬さんとビッグマウス」「銀の匙」はジャニオタ以外にも好評だったよな〜っていう印象があって、きっとそれは描き方が丁寧だからなんじゃ、という感想です。
狂気を丁寧に描くとこうなるのか。いやなに、すごかった。すごい。もう一回見たい。

なんかまとまらないけど衝動のまま残しておこう