CRISIS #5 とか

CRISIS

初っ端から乱暴にまとめてしまいますが、稲見くんの人間らしさが描かれて、より話にのめり込めるきっかけになるような話なんじゃないかと思いました。
というか意外というか……こう、自分の中だと割と稲見くん真逆のキャラクターだと想像してたので、「おっそっち来るか」という気持ちが大きいです。想像だけで先走るの良くないですね。いつものことなのですが。
逆に田丸さんのがちょっとヤバかったりするんでしょうかねえ。「気が狂いそうだった」とか言ってるけど実はとっくに……みたいな。
想像しても絶対にそんなことにはならないというのを学んだのでとりあえずしばらく静かに見ます。

トーリーではなくて旬くんの話書こうとしたんですが、どうしても稲見くんと絡めてしまいそうなのでもう一回見直そう。
 
 

追憶

※パンフレット未読です
北陸の美しい景色・色彩描写・陰影と美しいストーリー。
話の良し悪しなどは自分には少し解りかねるところがあるのですが、そういう点ではあの映画にとってさしたる問題でなく*1、単純にキャラクター同士の関係性が柔らかく描かれていて見ててほっとするようなそんな映画だと思いました。
それこそ日本映画ってイメージなので、こんな作品に自分の好きな俳優が出てるって凄いことだぞ……という気持ちがじわじわと笑
旬くんの謎のある役って黒曜石みたいな輝きがあるものが多かったかなあという印象なのですが、啓太は柔らかい雨みたいな暖かさがありました。

正直なところ自分だと対象年齢外という感じがしましたが、たぶん誰が見てもそう感じるかもしれない。
そういう綺麗さも含めて往年の名作っぽい雰囲気が漂っていたように思います。

いやあでもこういう作品に自分の好きな俳優が出てるのって凄いですねえ……はじめに名前が出てきたときの高揚感がすごかった……あとスタイ……。

啓太ももちろん好きですが長澤まさみちゃんのキャラクターがとても好きです。

 
 

最近見たもの
  • MOZU Season2・劇場版

オメラスって知ってるか
……見てから東和夫中毒になった。セリフ回しが独特すぎて頭に残ります。おかしいなS1リアタイのときは新谷宏美ちゃんが大好きだったのに(新谷ブラザーズの話はS1で終わったもので、S2~劇場版は倉木の話なのでしょうがないのですが)。
東が東の正義を全うしすぎて狂っちゃってそれに気付いていた倉木っていうシーンがとても好きなのと、倉木になって敵をやっつけたいのでゲームで出て欲しいです。近接格闘とガンアクション……あと(西島くんの)筋肉……。
高柳があっさり死んじゃったのが伊勢谷くんみを感じられて好きです。
あと権藤の顔が綺麗すぎて酔う

視聴中
  • 破門(ドラマの方)

北村一輝の足が長すぎて平衡感覚に異常を来し酔う

たぶんこれから見る

ダブルフェイス

*1:主人公の人生の物語が動き出すという点では重要ですが

CRISIS #4

ちょっと話の持って行き方に「?」となったところもあるけど、通り過ぎちゃえるくらいの程度だなあと思う。思うけど最後諦めて爆発しちゃうのはおいおいそれは大丈夫なのかよと感じた。

「危機」というタイトルを冠したドラマなので、あそこで諦めることこそ、特捜班(とCRISISの中の日本)今直面している問題を描いているんだ……という受け取り方も出来るけど、それは深読みかドラマを一気見しないと解らないんじゃないかな。

とはいえ、私はこのドラマが好きで楽しみなので来週からも楽しく見ますけども、ちょっとやっぱり爆発が唐突だったかもしれない。

つらつら書いたけどそんなこともう10年前に履修済でしてよ、SPをリアルタイムで見てた時のヤキモキ感を思い出す。
今じゃ劇場版に続くのを「ディケイド」なんて揶揄したりするけど我々はその1年前に「西島くんは残念だったね」「大義のためだ」を乗り越えてきてるんですよ!!!非分泌型のなのかもしれないんですよ!?何があっても泣くんじゃない!

普通に感想

  • 今回の悪い人、「石立」と「石黒」でストーンズということなんだけど石立とはつまり石川くんと立花くんを想起させるネーミングでにやっとしていいんですか先生
  • 小説版読んでも思ったけど特捜班メンバーが想像の100倍仲が良くてフアッとする。うれしい
  • 田丸さんは「その時誰が隣りにいるかが大事」と言うけど果たして田丸さんの隣には誰も居ないわけで、実のところ田丸さんこそ……って勝手に考えてる
    • 今MOZUSeason2見てるから西島秀俊の一挙一動にハラハラするだけかもしれない
  • 最初稲見田丸コンビが配置されてたけど今週は他の組み合わせ(田丸大山・稲見樫井)も見れてよかった
  • そんな田丸さんがかけてくれた言葉を「いいな」って思う子にそのまま言っちゃういなみあきらくん
  • 2話ではドロレス達のことについて「そっとしておいてあげる」ことが出来、3話では少年たちの行方とその無念について察することが出来、今回も人にきちんとした言葉を与えることの出来る稲見くん(ちゃんとジンジャーエールを頼んだ)はすごい立派な人という描かれ方をしている気がする
    • 石川くんが人生に対して結構投げやりだったのでやっぱりどうしても石川くんと稲見くんを対比して考えてしまう。当て書だというところも踏まえて、一人の人間の陰と陽的な。この考えからは逃れられない、好きだから
  • 稲見くんがある意味人間じゃないのだとしたら田丸さんこそ人間で、だからこその揺らぎが今後あるんだって考えてるけど考えてるだけ
  • むしろ田丸さんだけがマトモな神経をしていたとしたら
  • おにぎりのくだりはやっぱり甘いなとしか言いようがないけどそういう風にわざとやっている……んだよなあ。心配
  • 言うことを聞かない警護対象(遠い目)
  • この話(CRISISという話全体)もともと映画だったのかなということをぼんやり考えた
  • 1話から4話にかけての稲見くんの内面の変化が女性とのシーンにすべて集約されてるんだけどこの人やっと子供に戻れたのかなとかそんなことを考えると小説で「天使」と呼ばれているのも納得
    • (だからちょっとそのバーは危険だから逃げて)
  • 次回予告ですべての記憶が飛んだ

もう一度見返してきます……

CRISIS #3

石川くんが越境してしまった時に着ていたスーツはまるで喪服みたいに真っ黒だったけど、稲見くんはきっと白を身に纏って「危機」と対面するのかなと思ったらやっぱり(いつもの金城一紀作品らしく)しんどいなあと4話予告を見て思いました。

今回平成維新軍と名付けられたグループはどこにでもいそうな少年たちのグループで、おそらく彼らを意のままに操っている大人がいるのでしょうが、その大人の存在が暴かれるのか暴かれないのかが話のキモになるのでしょうか。
SPでは「大義」と「雄翔会」、BORDERでは「悪と表裏一体の正義」と「安藤」みたいな感じで、今散らされているキーワードが物語の核になっていくのでしょうが、正直まだ4話なのでなにも解らない(当たり前ですが)。
毎週毎週見てその度ああでもないこうでもないと予想しますがそれを遥かに凌駕する存在で今までも裏切られて来たので今回も裏切られるのだと思います。
その時の自分の受け取り方や落ち込み方がくせになるというか…(FDFで須藤元気を前にした無力感、など)。

どんどん絶望に近付いていってるのだなと思うと正直毎週ジェットコースターに乗ってるみたいなんですが、今回の話も後味悪くて好きでした。
キャラクターに思い入れをしてしまうと絶対に傷つくのでストーリーを見ていたかったのですが、今日の稲見くんのラストのシーン*1を見ているとなかなかそうも言ってられず、でもまだ信用するには情報が出揃っていないので、早く続きが見たいです。

金城一紀作品、この辺のさじ加減が大好きなので何回も見てしまう…。
でも来週が来てしまうと最終回が近付くわけで…それは寂しいわけで…東京はまだ寒いわけで…。

crisis
[名詞] (pl. -ses[-siːz])
1 (未来のすべての態勢が決定される)転機,決定的な時[局面].⇒EMERGENCY【類語】
2 (社会的・政治的・国際的な)重大時局,危機,恐慌
a food [a financial] crisis
食糧[財政]危機
oil crisis
オイルショック.
3 (人生における)激変[転換]期,危機,重大局面
get through the crisis
急場をしのぐ.
4 〔医学〕
(1)分利:重い病気が回復するか死に向かうかの決定的な変化の起こる境目.
(2)(病気の)峠,危機
pass the crisis
〈病気が〉峠を越す.
5 (劇・物語で)危機一髪の場面.

dictionary.goo.ne.jp

borderは、すなわち境界のことで、境界は飛び越えるためにありましたが、crisisとなると対面したり対峙したりするけれども、これが「訪れるもの」であるのだとしたら誰にも抗う事ができず、それこそがクライシスなのかな、とぼんやり。

全然話は飛びますが、”A”ngo “I”shikawaで「BORDER」、”Akira” “I”namiで「CRISIS」なら、次は「A」か「D」で旬くん×金城一紀作品をやって欲しいです。

(追記)
緑→白というより緑→ライトグレーなので、ミリタリー色が抜けて正義を護る警察官になっていくのかもしれない。今日も「あれは警察か」と情報屋に尋ねられていたし。
その時田丸さんは対比としてバディとしてどう描かれるのか。ううむ。
維新ということばと転換期ということばは同じグループにいると思うので、きっと田丸さんが動かされるんだろうなあと想像しておりますが、さてどうなるだろうか。
また、市井の民を軍人としてキャプチャーして……言い方を変えれば思想に感染させていくのはSPでもありメタルって感じでもあり好きな文法なので、そういうところもどうだろうか。
あっ、それって虐殺の文法なんじゃないか? と思ったけどそれはなんか違う気が、するけれども、誰かが染まっちゃいそうな気はちょっとする。

*1:小説も読みましたが、特捜班それぞれのキャラクターの距離感もベタベタしていなくて好きです

「ミュージアム」その2

上手で動く帽子姿の人間を発見した時の私の心の声「現実が!!!!! 受け止めきれないよ!!!!!!!!!」*1

今日更新の分もあったわけで*2、そんな明日(もう今日か)にはクランクインだというのにこうやってちょっと人の前に出ていただいて本当にありがたいことです。とてもラッキーでした。

この間は余りにもああいった父親像に自分の経験や10/12の自分の心境が乗ってしまいすぎて沢村にうまく感情移入出来なかったのですが、今回は沢村の心情に近付けたかなあ、と思いました。
もう話を全部知ってしまっているのでハラハラ感は少なかったのですが、その分細かいところを見れたような気がします。

それにしても、監督によって非常に綺麗に撮られた旬くん。やっぱり素晴らしかったです。
こう思うと、磁石コンビ好きとしてプラチナデータはものすごく羨ましかったし、秘密もとっても羨ましかったのかもしれないですね。沢村の心の壊れっぷりといかれっぷりと家族への気持ちにどうしようもないほど熱を感じます。
沢村って、顔が険しくないのに厳しいオーラがすごい漂っていて、その作り方や見せ方と熱気が深く混じり合ってそれがとても色っぽいのかもしれません。
表情はずっと厳しいんですけど、なんて言うのでしょう。
監督曰く、「本人も(旬くんの)仲間の俳優たち*3も『自分が見たこと無い顔をしてる』と言う。妻夫木くんについてもそう」とのことなので、その新しい表情にはっとするんでしょうかね。

はまってしまうとずっぽり行ってしまうのにも関わらず自分の意見や言葉に自信が持てないタイプなので、そういったところに関しても監督の口から聞けてとても有意義な時間でした。
自分の気持ちを裏付けしてもらっているというか。とにかくちょっと落ち着きました。気持ちの置き場所が出来て良かったです。

旬くん関連覚書

  • カエル男が紹介されてから上手のドアがすっと開いて中腰で「しーっ」てしながら登場
  • 監督「やりやがったな!」旬くんめっちゃにこにこ
  • そういえば上下黒じゃない監督今年はじめて見た
  • 「まずは、『サプライズだから…』ってずっと待ってる間、すっごい語ってる! って思った。 見たことない顔を見れて、かっこよく撮ってもらった」
  • Q:内容が怖いと聞いたが撮影中のことでリアルだったら嫌だと思ったことは?「出来上がった映画は過激だけど、実際の現場もずっとそうだった。目を覆いたくなることが多かった」
  • 中国の方、男性ファンの熱い言葉を受けてすっごい嬉しそうな旬くん
  • 「ふふ、それはもう話が貰えたら。アジア、日本、韓国と言わずインドネシアなど、アジアの枠でなにか作りたいなって思ってます」
  • Q:役作りの為に監禁されたと聞いた。撮影終了後、役を抜くのは大変だったのではないか?「12/28まで、年末年始……3が日が終わるまでずっと餅を食い続けました。なので忘れました笑」
  • クランクアップ即ミートソースで3kg事件を思い出すわたし「現実が受け止めきれないよ」

はあ……クランクイン……何だろう……連ドラだといいなあ(遠い目)

*1:お察しください

*2:お面の隙間から覗く黒い瞳がめちゃくちゃかわいい

*3:にやっとしてごめんなさい

地面は続いているんだ

Vamp Bamboo Burnの話。

芝居の形として、自分が行った中で10/7の公演が一番自分の好みだったりするのですが、今日の大千穐楽は本当に色々なところから熱気が感じられて、最後なんだっていう気迫や熱が直に伝わってきて、その空気感だけで泣けてしまいました。
本編の最後の最後まで堪えました。けども、多分サカエちゃんとの最後のやり取りのあたりでつーっと涙が落ちて、カンパニーを背負って立ってる斗真を見たらもうダメで、次から次へと涙が溢れてきて止まりませんでした。
……ヘドバンしたら止まりました。ていうか拳あげられるの最高でした。やっぱりどうにも手を動かしたい。
せんべい撒きで倫也とやいのやいのやってる座長微笑ましかったです。

生田斗真っていう俳優の肩に乗っかってるものを見てしまっているのですかね。たぶんそうですね。
家に帰ってきたばっかりでなかなか言葉が出てこないのですが熱は熱のまま残しておくことにする。
サイコーの舞台をありがとうございました!行ってよかったVBB。

映画「ミュージアム」感想/解けない赤い罠

ミュージアムグリーンカーペットイベント・ジャパンプレミア試写会に参加してきたので映画の感想です。
旬くん超間近で見たのですが、口の端になにか出来物が。体調は大丈夫なのでしょうか。
ネタバレは特にありませんが、一応続きにしまっておきます。

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8/10 Japonism Show in Arena 17:00@横浜アリーナ

※いつもどおり、を心がけます。

ブルーラインの新横浜駅を降り、横浜アリーナへ向かう道すがら、私は5年前の9月3日のことを思い出していた。

あの日は黄色いポロシャツに黄色いパンプスに黄色いネイルで、黄色のメッセンジャーバッグを持ってバイトに行った。
普段より早めに上がらせてもらって最寄りのマックで昼食をとっている最中、古い曲もやるのかな、と感謝カンゲキ雨嵐を聞いたことをよく覚えている。
同行の友人にそれをメールで伝えてみたら、それはやらないんじゃないかな、と返事が来たことも。

総武線に乗ってみると、同じ車両の中に国立競技場へ向かう女性がたくさんいた。
新宿でどっと増えた彼女たちと千駄ヶ谷駅で降りる。千駄ヶ谷なんか、友達のお父さんにスケートリンクに連れて行ってもらった記憶くらいしかなくて、今この電車に何百人も降りる人がいるのにあんな狭い駅で人をさばけるのか、と通路を歩きながら思った。
横一列になった自動改札機はあっという間にファンを駅の外へ吐き出していた。友人とはすぐに合流出来た。

「すごい、こんなに沢山の人有明くらいでしか見たことないよ」
私の第一声は確かそんなような言葉だったように思う。もちろんコミックマーケットの方が動員は多いことくらい解っていたけれど、それでもあの道路沿いにこんなに人がいるのをはじめて見た。
カラフルなツナギだったり、チュールスカートだったり、ドレスだったり、制服だったり、思い思いの参戦服に身を包んだファンはみな笑顔を浮かべていて、それまで私の行っていた現場というと、今日は何回回るかだとか、最前取っておくからすぐに来てねだとか、他のファンの悪口だとか、そういう会話ばかりで、ただ純粋に目の前のものを楽しみにしているといった表情は、当時の私にとってかなり衝撃的だった。

この先、この青山門の先にいる5人は、今までどんな世界を人々に見せてきたのだろう。私に、どんな世界を見せてくれるのだろう。
背筋がぞっとした。人生が変わる予感しかしなかった。これからどうなってしまうのか、立ち止まって考える時間の余裕は、もう無かった。

あれから5年が経った。
横浜アリーナの周辺にはファンの姿は余り無く、みな入場してしまったのだろうと友人が言った。
既に開演まで15分まで迫っており、慌ただしく駆け込む浴衣の2人組、ヘアメイクをバッチリ決めた女性が会場の中へ吸い込まれて行く。
顔写真認証はドームの時より緩かった。手荷物検査も無かった。おそらく、ドームと違って会場が狭いから不審者がいたとしても引っ張ることが出来るのだろう。それが例え違う人物の情報でも、どこの席にどの顔が入ったかは掴んでいる。
拍子抜けするくらいあっさりと入場して、席へ着く。ありえない程近い席だった。
ドームのコンサートにだってもうそれなりに足を運んでいるけれど、今までで一番ステージに近い。そこで早くも言葉を失った。

昼の部にて、嵐コールが無かったと本人たちがボヤいていたというレポを見たから、コールが始まったらすぐにそれに参加した。
けれど、なかなか声が出ない。すぐそこに嵐が来ると思うと、喉が掠れてしまった。
何度か咳き込みながら柵を握りしめる。客電が落ちて、赤色に設定していたペンライトが消灯する。
会場中が歓声で湧く。私たちは静かに息を呑む。
 
 

    • -

 
 
これは私が嵐に対してハードルが低いのか、それとも全てを受け入れているのか、どちらか判断はつかないけれど、とにかく文句のつけようも無いものをこの目で見た。
素晴らしかった。どうしてこんな素晴らしいものを見ることが出来てしまったのか、まだ理解しかねているところがある。
その位素晴らしかった。

国立競技場と、横浜アリーナ
5年かけてこんなところに来てしまった。
正直に言う。アリーナが発表されたドームツアーのオーラスで、銀テープを握りしめて、私は「5万人でも7万人でもとびきり楽しませてくれるこの5人が、わざわざ今になってアリーナ?」と首を傾げてしまった。
それを賛辞する人たちに対して、御簾の向こうの存在として、その重さを背負う彼らの意義を否定していやしないかと考えてしまっていた。

それがどうだろうか、アリーナに行ってみて、世界が一変した。
確かに嵐は「そこにいた」。
今までだって――数えたら23回、アリーナは24回目の嵐――嵐のことはナマで見てきたけれど、対話できる存在、双方向性をもった存在としての嵐がそこにいた。

アリーナの嵐はそれまで自分が見てきた嵐と何もかもが違った。
もちろん、嵐は嵐だ。そこに変わりはない。
でも距離が近いと、ハコが狭いと受ける感覚としてこうも違うのか、とその差に愕然となった。
表情、動き、流れる汗だとか、吐息とか、マイクを通さずに聞こえてくる声だとか、その存在感。すべてがリアルなスケールのものとしてそこに立っていた。
それらは、自分にとってあまりにセンセーショナルだった。

5人が帰ると言ったアリーナに、「ただいま」をしたアリーナに私が行くのははじめてだから、「おかえり」なんて言えないのだろうと思っていたけれど、改めてアイドルの立つ本来の座に戻ってきた嵐に対して、全力で「おかえり」と言った。

席が近かったというのもこういう気持ちになった要因のひとつではあると思うけれど、それでも「アリーナ」という空間はあまりに格別だった。
不満の要素など出るはずがない。
このまま、何があっても5人についていこうと、心底思った。

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