「愛を叫べ」に愛を叫んでみた

先日ののMステ2時間SP皆様ご覧になられたかと思うのですがいかがでした? めちゃくちゃなまでの可愛さ、乱暴なまでの可愛さはむしろ暴風雨のようでありました。口に出して言いましょう、戸惑うほど切実な祈るような恋、そして深い愛しさが嵐なのだと……はあなんだアレめっちゃ可愛い自Gと自担が可愛くて私幸せ……とカレースプーン持ったまま(晩ご飯がカレーでした)頭抱えてました。
翔くんについては、いつぞやのビタスイのように間違えてしまっていたのできっと次のお披露目の時はハイパーカッコよくなってると思います。翔くんのそのマイナススタートのがきらめく、みたいなところが好きです。世界の遍く事象櫻井翔という人間中心に考えているタイプのオタクなので、果たしてマイナスだったのかどうなのか私には認識出来ませんが。

Mステ見終わった後に、本アカの方でこんなツイートを致しました。

愛を叫べめっちゃ響きまくっててこの曲大好きだし、でも元担からの担降り応援ソングにも聞こえるんだよね

歌詞を見ていて、ふと翔くんの単独インタの載った日経エンタテインメント2013年7月号を思い出しました。
破戒的な教師の吉本を演じてファンが離れていったらどうするの、という質問に対して翔くんはこう答えています。

「正直自分としては、今までにない顔を見てもらえることが最大の喜びでした。周りには、『ドラマの世界だから』ということで理解してもらっている部分が多い作品だと思ってるので、感謝しています。仮にこういう顔を見たことで僕から離れていってしまう人がいたとしたら、僕の中では成功です。作品の力を借りてそんなところまで人の心を持っていけたということだから。離れていく人には、二の腕が取れるくらい大きく手を振ってお見送りしたいですね(笑)。
だって、せっかく自分と違う人間を演じられるのなら、安全な歩道ばっか歩いててもしょうがないじゃないですか。とはいっても、僕が吉本みたいな役をやらせてくれとは言える立場ではないので(笑)、このドラマに関しては、話を引き受けた事務所スタッフの勇気だと思います。」

色んな方がこの発言について言及しておりましたが、私もこれは単に翔くんと吉本荒野だけではなく嵐とファンの関係性についてさらっと言っているんじゃないかと思いました。
2007年の「Love so sweet」の爆発的ヒットを受けて、翌年2008年には国立での公演にドームツアーとアイドル街道を一気に駆け抜けていく中で、嵐としての形も随分変わったんじゃないでしょうか。
例えば震災復興におけるの日本誘致のイメージキャラクターに選ばれたり、何年間も嵐JETが飛び続けていたり……。もちろんその間も新規のファンは何万人何十万人と増えました。けれど、同じだけとは言いませんけれども、担降り・オタ卒をするファンも今まで以上に増えていたんだと思います。
そういった流れを受けての発言だと認識すると、すごく冷たい発言のように感じるのですが、なんせ吉本モードで翔くん自身も立ち振る舞い方もあやふやになっていた時期(だと認識している)のでこういう形にしかならなかったんだと思います。

時は流れて2014年のDIGITALIANのオーラスにて、潤くんがこんな発言をしました。

みなさんも、ここにいない人もそうだけど、どっかのタイミングで僕らと縁をもってくれて今こうやって同じ時間を過ごしてるってのは本当に嬉しく思います。

この発言、時を越えた潤くんによる翔くんのフォローなのかなあと勝手に思ってます(そんな発言したの知らないだろうし知っていたとしても忘れてると思いますけど)。会場でこの言葉を聞いた時、「わあああ潤くん」ってなってより泣けました。
たぶんハワイかなんかでもこんな発言を誰かがしていたような気がするんですが、つまり手元を離れてしまったファン、嵐を通り過ぎて行ってしまったファンにまで言葉を掛けてくれる嵐ってアフターケアも万全かよ、というか、「キミの夢を見ていた」からのこの流れですよ。

忘れないから 君の声は 聞こえているよ
変わりゆく空 見上げた僕に優しく響いている

「キミの夢を見ていた」は、嵐からファンへのメッセージソングと捉えるのがスタンダードだと思っているのですが、この嵐はもっと大きな視点から歌われているような……言うなれば神的な目線というか、(もともと違いますけど)もっとラブソングを歌い歌われる対象というステージの一段上に行ってしまったんだなあとその時は思ったのですが。

「愛を叫べ」は、ウェディングソングです。「俺」が結婚してしまう昔からの女友達(もしかしたら恋心を抱いていたかもしれないくらい、大事な)に向けて歌った曲です。
……別に、嵐にアイドル扱いされたいとか、マドンナだとか、そういう訳ではありません。アイドルとファンが愛し合ってる関係だなんて言いません。我々の関係は金銭をベースにしたものです。それだけじゃないって考えたいですけど、でもそういう側面も確実にあります。かなしいですが。ただ、上記のような彼らの発言からの流れで、私にはどうにも「嵐を通り過ぎていったファンへのメッセージソング」「嵐を離れていくファンに向けて嵐が笑顔で手を振っている歌」のように思えてならないのです。

それか、もしくは「嵐による嵐担卒業ソング」。こんな事言ってますけど、突き放してる気持ちになったとかそういう事じゃないんです。
ファンの気持ち、嵐の形、お互い生き物だっていうのは同じなので、それらは変容していくものなのだと。俺たちも変わっていくから、それを受け入れようよ、と諭してくれているような……。「いつか笑ってまた再会そう絶対」と地続きの世界で、愛を叫んだらこういう風な形だったのかな、とそういう気分になりました。

そういった神に近い視点に行ってしまった、いわば既存のアイドルのステージから別の段階に進んでしまった嵐が、それでも

ちっぽけな愛じゃ足りないのさ もっとあげるから
この世界中のLady! Give me more your love

と歌うのが愛しすぎて愛しすぎて仕方がない(だって「more and more」の歌詞が貪欲すぎて何度も惚れなおしてしまうレベル)ので、私はこの5人から離れられないんだと思いますけどね。笑
多分去年自分が担降りについて悩みに悩んだ結果降りなかったから余計こういう感情に振れやすいだけなのかもしれないです。
ただ、嵐は離れていくファンについて笑顔で手を振っているけれど、「これは別れではない」と言っているんだと、自分がそう認識したいのだと思います。しばらくは降りたり離れたり致しませんけどもね~……笑
とにかくそんな事を思いました。

ところで。
今回の更新ですがおかげ様で100回目の更新となりました。
2013年の11月に始めてからもうそろそろ3年目、自分でもこんなに長く続けることが出来るとは思っていませんでした。
閲覧して下さる皆様、またスターを付けて下さる皆様、本当にありがとうございます。
ひっそりとTwitterなんかもやっておりますので(@butterhotcake)、もしよろしければお話して下さると幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。