ジャニオタ社会科見学 はじめてのKAT-TUN

前のエントリがあんまりだったので、ちゃんと書きます。
9日に行われた、KAT-TUN "quarter" LIVE 2015 in TOKYO DOMEに参加してきました。
すごく長くなったのでしまいます。


実のところ、ジャニーズにハマりはしたけれども自分とは一番縁がない*1グループだと思っていたのがKAT-TUNでした。
何故かは解らないのですが、不思議と「ああこの人達を生で見ることって無いんだろうなあ」という謎の確信があったのです。確信してからしばらくしてカウコンに行ったらすごくでんでんが可愛かったので軽率にときめいたり、BIRTHがすごくかっこ良くてCHAINを借りてみたり、不滅のスクラムを聞いたりはしました。オタクなので。
曲、めっちゃかっこいい。むしろ好み。ダンス、みんなかっこいい。でもやっぱりなんとなく距離を感じるというか、距離を置くというか、そういう感じで過ごしておりました。

気が変わったのが去年のことです。大倉くん繋がりで仲良くなった方が田口くんにドはまりしました。自分が大倉くんに落ちていくのとほぼ同じスピードか、それよりも速く田口くんに落ちていく彼女を見て、それほどまでに心を掴む田口淳之介そしてKAT-TUNとは何者なんだ、と思いました。

とりあえずまず、In Factを買いました。ジャケットの亀梨くんがかっこいいから、という理由です。
曲もPVもめちゃくちゃカッコ良くて「やっぱKAT-TUNはかっこいいわ……」と思ったものですが、たぶんあのシングルにおいて特筆すべきはメイキングだと思っています。
ファンならば当たり前のようになっているであろうKAT-TUNのユルさが、すごく新鮮なものに感じられました。亀梨くんの末っ子っぷりとか上田くんのフェアリーぷり、田口くんの「田口くん!!」っていう雰囲気、そしてそこに静かに佇む中丸くん。すごく新鮮でした。それはもう新鮮でした。

徐々に「KAT-TUN面白いじゃん……?」となっていくわけです。当然去年の今頃なんか大倉くんという波にあっぷあっぷしてたので片手間になっちゃってはいたのですが、come Hereの時なんか入る子(上記の大倉田口担)に亀梨くんのうちわと写真買ってきてもらったり、Dead or Aliveが発売決定しようものなら離さないで愛のPV入っている方を即座に予約したり、画面に亀梨くんが出てる時は「カズヤかっこいい……」って言ったり。声に出して。

そういうわけで画面越しの亀梨和也さんに密かに沼ってました。じわじわと。
そしてそういう心積りで今回声をかけてもらって、二つ返事で行くことを決めました。

前置き長いですね。

カズヤを見るつもりで入ったんです。
カズヤのうちわを握りしめて、今か今かと出番を待ち望んでました。
コンサート、始まります。大門サングラスです。大丈夫です、それは松本潤さんで慣れています。
踊るカズヤは想像以上の妖艶さで、「こ、これが数多の女を狂わせてきた亀梨和也……!」と、うちわを握る手は汗ばみ、リングライトはズレていきます。ああ、カズヤ、綺麗だよ……!娘の花嫁衣装を見るような気持ちです。心は完全におじさんでした。

狂ったようなレーザービームの洪水、円形のセンターステージで踊る4人。すごくすごく綺麗でかっこ良かったです。これが「かっこいい」アイドルか、と感嘆のため息が漏れました。えれぇかっこいい。やっぱKAT-TUNやべーわすげーわこりゃすげーわと声に出てたような気がします。

各々のコーナーに移り、まずはカズヤプロデュースコーナー。
ジャニーズでは定番のジャパネスクは、行ったこともないジュニアコンを想起させました。
和装に身を包む4人の中でも、一人だけ「お着物!」という衣装のカズヤ。さすが、わかってる、素敵。カズヤきれいだよ……巨大扇子も傘もなんかアルミホイルの箱っぽいの(?)も綺麗だ……ああ……。

そうやってカズヤにロックオンしてたのに刀持った途端刀剣乱舞で周りがざわつきます。「じゅんのかっこいい……!!!!」
リアル「入口出口粟田口」でした。KAT-TUNと刀剣乱舞ってすごく合いそうですよね、まさか現実で見るとは思っても見ませんでしたが。
「ああああおじゅんのちゃんが刀剣男士だああああ」これは声に出てました。本当に申し訳ありません、審神者だから我慢できませんでした。

徐々にロックオン先が田口さんに変わっていきます。和装・長身・スマートな身のこなしの中に滲む可愛らしさ。んん、二次元かな!?と思わせる田口さんのキラキラっぷり、これはみんな好きになってしまいますね。田口さんにハマる方々の気持ちが痛いほど解りました。こんなにかっこいいのにあんなに笑顔がかわいいなんて反則です。おじゅんのちゃん、かわいい。

ジャパネスクコーナーの最後、月をバックに籠に乗って去るカズヤに対しては、会場にいる9割の方がそう思ったのでしょうが、「月に帰っちゃうのカズヤ!?ダメだようう、カズヤ帰ってきて~~!><」ともう必死でした。

そしてその籠をタバコの不始末で燃やす上田さん*2はめっちゃ鬼畜だなと思いました。
上田さんコーナー、想像していた「KAT-TUN」そのものでした。ジャニーズの教科書があるとするならば、KAT-TUNの項目にはこう書かれているのだろうなあと思わせるようなKAT-TUNぷり。デファクトスタンダードKAT-TUN像がそこにありました。
ロック!火!ギター!上田さん男子中学生かよ!ちょうかっこいい!
そんな上田さんが4人の中で一番ふわふわフェアリーだと知識としてあったのですが、今の4人になったKAT-TUNKAT-TUNたらしめているのもまた上田竜也さんなのだなあと思いました。
ここで
ふわふわなのに一番KAT-TUN。不思議なお方です。

春夏秋冬あたりでセットの裏がバコーンと開いてそこにもセットがある!というの、V6のOMGコンを思い出しました。ただそれをドームの規模でやられるとやばい以外の言葉が出てこない。あとあんなに足場みたいな階段が似合うアイドルはKAT-TUNくらいしかいないと思います。
手すりで頬杖つく田口さんがこれまたかわいかった。です。

MCは音響のせいかよく聞き取れなかったところも多くて残念でした。
田口さんがいじられてるのは解りました。ゲッツとか。

田口さんコーナー。キラキラの衣装着て踊る田口さんかっこ良くて、田口担がわーわー言ってたのが微笑ましかったと言えたらよかったのですが、いやもう本当にかっこよくて一緒になってわーわー言いました。
あの長身を活かしすぎている。力が内にこもったような動き*3なのにしなやかな様子はとてつもなくアイドルでした。
もうすごいかっこいい。すごいアイドル。すごい王子様。これを見せられて田口淳之介に沸かないオタクがいないはずない!

さながら「ときめきの鉄砲水」です。人はいっぺんにときめくと頭がおかしくなるんですね。カッコ良かったことしか思い出せない。田口さんかっこいい。
本人を前にして「私はこの人のうちわをこれから持つのかもしれない」とまで思いました。

なのに。

なのにですよ。

暗転したステージに一人登場したのは中丸さん。
彼の特技はボイスパーカッション。そんな事はジャニオタなら常識です。
少年倶楽部プレミアムとかでボイパ見たことあるし、すごいのは知ってる。
はいはいボイパボイパゆっちCQCして*4……ああでも生にするとすごいな、口元どうなってんだよ、と始まって20秒くらいまでは思ってました。

ぺぺ!
か!

ふと過去の様々な思い出がよぎりました。
嵐に来る前に応援していた、もう引退してしまった若手俳優だった彼。彼に落ちた原因は、ファンイベントで一人スパイダーマンのコスプレをしてフットサルに臨み失笑を買い、「なにこの人おかしい」と思ったのがきっかけでした。
嵐で翔くんにハマったきっかけ、もう全然思い出せませんが、神様のカルテのあの変なおばさんパーマ。「この人かわいい」。連れて行ってもらった美世界コンで、スタッフの服を奪って缶蹴りに臨みすごく変な体勢(両足で大きな缶を挟んでそのまま足を上に持ち上げて固定)でセーラー服コスプレの相葉さんとしばらく話す。「なにあの人……」

シゲアキがおおよそ若い子には解らなさそうなネタを唐突に言い出せば、「シャイニングスコーピオン?J-WALK?若い子解かんないよお!」と思いますしそれにときめきます。
セクゾンコンに入った時、マリウスにちょっかいを出す風磨を見て、「なにやってんのよ風磨あ」とツッコミを入れました。そういう風磨が好きです。
岡田くんの奇行に関してはもう何も言うことはありません。

あの日あの時東京ドームで、ボイパにあてられた字幕を見ながら、自分の人生を振り返っていたのは私だけでいいです。
そうして思いました。「これはいけない」と。

もうどんどんゆっちの顔がかっこよく見えてくる。そうだこの人MGSも好きなんだった、バックボーンもしっかりしている、あああ、あああ……だめなやつだ……。

そう思った瞬間、双眼鏡をそっと手放しました。
ここから先、彼を見続けてはいけないと思ったのでしょう。

でもすぐ双眼鏡を手にしてしまう当たりがオタクですね。
だって田口さんが脱いだんだもん!
だってカズヤがサムライラブアタックを!
だってゆっちがEmeraldを!!!
だって上田たちゃんが!!!!!!すごくすごく好きな!!!!!クレセントを!!!!!!!!歌わなかったけどパン食べてたけど……。
大忘年会、すごかった。もう心の安息の地がありません。すべてを諦めて本能の赴くままに田口中丸田口中丸田口中丸と交互に見始めました。
でそのままキラリトだったんで息が止まりそうになりました。
なんかもう全部キラリトに持ってかれました。これが市ヶ谷。市ヶ谷すごい、市ヶ谷すばらしい。

その後、Dead or Aliveとかでウィーアーカトゥーンで銀テパシュッで終わりを迎えたわけですがテンションの赴くままに書くとこういう感じでした。

今回社会科見学をしてみて解ったことは「なぜジャニオタはKAT-TUNのコンサートに行けと言われるのか」、その理由です。
だってここまで書いてみて思いましたが普段とちょっとギアが違ってしまうというか、あのねえ、凄かったんですよ本当にオタクの「見たい」が詰まってたんですよ……。
そして各コーナーがそれぞれのセルフプロデュースで成り立ってるのもすごく素敵だなあと思いましたし、自分の見せ方を解ってるのはすごくすごく強いことなので、その強いのが4つ集まってパーフェクトマーベラス強いのはつまりやばいということなんですよね。

まとめると、
「カズヤを見に行ったはずが踊る田口淳之介さんに心を奪われ、中丸ゆっちが自分の好みの男像にドストレートだったため危険を感じた。だがそれぞれのコーナーはセルフプロデュースで成り立っており、だからKAT-TUNはすげえグループなのだ」
というところでしょうか。
もっと要点だけいうと前のエントリになってしまうのですが、まあなんでしょうまとまらないのはいつもの事として、すごい楽しかったです。

中丸雄一……オッケー、刻んだぜ……。

おわり。

*1:わりにたったひとつの恋特急田中3号くらいの時我が家で田中聖旋風が巻き起こったりLANDSのCDははなぜか買っておりました

*2:タバコ吸ってる上田さん見て「タッちゃああん」と叫びましたがタツヤ違いも甚だしいですね

*3:うまく言えないのですが、智のような「流れる水のような動き」ではなくてどちらかというとカミセンとかJUMPのみなさんのような、「巻き込まれたらボコボコになりそうな動き」の事を言いたい

*4:HIDEOがいると知ったのはその数時間後